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29呼び出された時の事

ョル「後半もどんどんいきましょウ。
お次は【呼び出された時の事】
指名キャラは【甘藻】と【芒】となりまス。
追加キャラは【1名】で【杏】となりましタ。
何でも切れるが故に変なことでも呼び出されているらしいですネ。
リクエスト者は【ハズレ屋】サンでス」

a round‐table talk

  • 29呼び出された時の事

    ョル「どんな人がどんな用事で呼んでたりするのかとかが知りたいそうでス」

    甘藻「正当系呼び出しは大抵椿が呼ばれるからなぁ。
    鮪包丁で呼び出すって余程のことがないと呼ばないしそもそも持っていないだろうしな」

    芒「私は……やっぱり鰻とか泥鰌とか切ったりが多かったかもしれないですねー。
    鰻って慣れてないと切りにくいし、血が目に入ったりすると危ないしー」

    杏「杏も肉の筋を全て切ってほしいって言われたことあるよ!」

    甘藻「何かその辺だけ切り取ると私達便利屋として軽々しく呼ばれているような気もするな……」

    芒「うーん……総数から言うとやっぱり病気とか命とか多かったりするんでしょうけどねぇ」

    杏「そんなことないよ!簡易的な目的が一時期増えた時にひっくりかえったってつーっちが言ってた!」

    甘藻「あいつそんな統計までとってるのか……」

    芒「今度見せてもらいましょうか。
    椿さんなら用途とかもきっちりまとめてる気がします」

    杏「杏が帰ってきたら聞かれるからね!」

    甘藻「確かに病気や命よりも軽々しい願いの方が起こりやすいだろうしなぁ……」

    芒「結果的に命を助けるような願いもそこそこありましたけどねー」

    杏「熊に攫われた子のために熊を切るとかも杏はやったよ!」

    甘藻「そんな極限状態で包丁さんを呼び出す選択肢を選んだのも凄いが何で使ったのが杏の包丁なんだ……」

    杏「手近にあったのがそれだけだったんだって!」

    芒「変わった家だなぁ……」

    甘藻「軽々しく呼ぶ人間はお調子者だったり明るいやつが多かったな、呼んじゃえ呼んじゃえみたいな雰囲気で呼び出されたような……」

    芒「病気とか命とかの場合は深刻そうですからねぇ……」

    杏「でも一時期そーいうのが増えてたけど最近は全然だね!なんでだろ?」

    甘藻「んー……時代の流れ、かな。
    昔は便利屋みたいな時期があったけど、やっぱりカミサマってことできちんと畏怖を持って接してくれてるから?かな」

    芒「今の世は私達が現存することすら知らない人たちも多いそうですから」

    杏「杏はたまに向こうに行きたいー」

    甘藻「贅沢言うなって。
    軽々しく呼び出されなくなった分、命を切る方が断然上なんだ今は。
    葵や桔梗が泣いて帰ってきたのを覚えてるだろ?」

    杏「むー……でも楽しそうに帰ってくる子もいるよ?」

    芒「そういうときもあるってだけだからね!
    というより、金庫破りで呼ばれたりするの凄く嫌なんだから!」

    甘藻「ああ、犯罪の片棒担がされてるとき、とかなー……。
    私の場合はでかい包丁の方が切りやすいだろうと家解体とかあったしなー。
    あれは精神的に疲れた……」

    杏「杏はあんまり大きいのないなー」

    甘藻「杏の包丁は小さいから切れないとでも思ってるんじゃないか?
    実際は包丁の大きさなんて関係ないけどさ」

    芒「包丁の大きさで全て決まってたら稲さんが大変ですよぅ」

    杏「イーちゃんの包丁手のひらに収まっちゃうからね!」

    甘藻「手に持ってなくていいのは楽かもしれない……ってあれ?
    芒お前薄くなってきてるぞ?」

    芒「わわっ本当だ!」

    杏「御呼ばれだね!」

    甘藻「椿を呼ばずに鰻切りを呼ぶ人間……まともだといいな」

    芒「命じゃなかったらもういいかもだけどー!
    今は急すぎるよぉ〜!!」

    杏「あ、行っちゃった」

    甘藻「御呼ばれは空気読まないからな……うん」

    杏「ご飯中はやめてほしいよね!」

    ョル「というわけで一人いってしまわれたので座談会はここまででス」