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33時を巻き戻せたら

ョル「昼寝に入られたお二方をシロサンにお預けして……次にいきましょウ。
お次のテーマは【時を巻き戻せたら】となりまス。
指名キャラは【椿】と【美春】となりまス。
追加キャラは【1名】で追加キャラは【牡丹】となりまス。
さてさて、時が戻ったらどうするんでしょうね、この方たちハ。
リクエスト者は【楓】サンでス」

a round‐table talk

  • 33時を巻き戻せたら

    ョル「時間を巻き戻せたらというのは色んな方が考えますネ。
    あえて聞いてみましょう、時を戻せたラ」

    椿「私の場合はねー、時間が巻き戻せてもって感じかな。
    色々考えたんだよ、戻せたらきっとこうするああするって。
    でもいっぱい考えても答えはでないんだ、これより良くできるのかどうかなんてわからないから」

    美春「む、難しい問題だね……」

    牡丹「私も時間が戻せても選択はかわらなかったかもしれないけれどねー。
    ああ、でも揉め事を避けれるのならそれに尽力をつくしたいね。
    揉め事があってもなくても生贄にはなってただろうけどね、それでも摩擦は悲しいからね……」

    美春「私は……包丁さんを呼ばなかったと思う。
    実際そういうエンドもあるわけだけど、私達の問題は私達で解決できたかもしれなかったし……」

    椿「人を殺すことに躊躇を感じなくなったら危ないんだからそれでいいのよ」

    美春「うう……包丁さん達に比べると結構小さいような気がする、私達の場合」

    椿「物の悩み事に優劣をつけることはないわよ、そりゃあ重大なこととかもあるけれど。
    それでもあんた達の悩みだって十分立派に苦しむことなんだから、そんなこと扱いしなくていいわ」

    美春「そうかな、でも生贄とかそこまでのものじゃ……」

    牡丹「椿はヒトゴロシに呼ばれたことに怒ってはいるけど殺した対象のしたことに関しても怒ってるからねー。
    解決方法を人に押し付けなきゃ椿も鬼ではないね」

    美春「あ、ありがとうございます」

    椿「あの日あの時間に戻れたら……うーん、せめて葵だけでも助けたかったかもってのはあるかなぁ。
    もっと前だったら流行り病がとは思うけど、あれって結局日本全体で流行った病だったんでしょ?
    対処しても多分どうしようもなかったと思うんだよね。
    だから逆に戻されると困るかもしれないね、短い制限時間でどうしようか悩んじゃうから」

    美春「包丁さんは、自分だけが犠牲になりたかったの?」

    椿「そう、かな。うん、そうだよね。
    どうしようもなかったのなら自分だけが犠牲になって終わりたかった。
    葵も稲も死なせずにいたかったし、他のたくさんの子達も殺さずに済ませたかった。
    それが出来るかどうかは不明だけれど……もし本当にあの時に戻れたらせめて私だけで終われるようにしたかったかな」

    牡丹「馬鹿ねー椿は。
    包丁さんになった子達の中でも私みたいにあえて生贄になった子達もいるね。
    死にたくなかった子もそりゃたくさんいるだろうけど、私や桔梗、笹なんかは包丁さんになりたかったし、ならねばならなかったんだねー」

    美春「ならねばならなかった……?」

    牡丹「包丁さんは一振りの包丁に対して一人しかいないね。
    その包丁の包丁さんが既に呼び出しされていたら前の呼び出しが終わるまで次が呼ばれないんだねー。
    もし椿だけだったらあっちこっちで呼ばれてきっと大変なことになってたね。
    それに……」

    美春「それに?」

    牡丹「全部が全部そういうわけじゃないけどね、笹なんかは優先を受けられているからね。

    普通流行り病を治すなら順番があるね、お偉いさんから順に。
    笹の家は正当な順番はひくかったね。でも笹の姉は今にも死にそうだったね。
    笹が生贄となることで笹の姉は笹の村では一番に治療を受けれたんだねー。
    地主もかかってただろうけど、神の縁者を後回しにして万が一死んだら神が怒るかもってなったからね、最優先だったらしいね」

    美春「そうだったんだ……」

    椿「……」

    牡丹「だから時間が巻き戻ってまた椿の前に私達が現れたとしても、一部の子達は包丁さんになったね、助けたい人がいたから」

    椿「それって私に……」

    牡丹「殺してくれって言ってるようなものね、椿に罪を負わせる酷いやり方だけど……けどね。
    【あのとき】とかに椿を全力で庇った子達を覚えてるね?
    【私達】だって例えやり直しになったとしても殺されなければならなかったね。
    だからこそ私達は椿の味方ね。私達を殺してくれた椿のね」

    椿「……そっか」

    美春「時を巻き戻すって……自分だけの問題じゃないんだね」

    椿「どうせ殺すなら一人も二人も一緒……だけどまぁそんな感じならそれぐらい背負うぐらいいいわよ。
    ああ、でも本当に」

    牡丹「時が戻せるなら、解放してあげたかった子達はいるね」

    椿「うん……」

    ョル「話題にひと段落ついた状態なのでこれにて終了となりまス。

    空気が重くて美春サンが死にかけてますけれド」