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36現代と過去の都市

ョル「残りももう少しですネ。
お次のテーマは【現代と過去の都市】となりまス。
指名キャラは【葛】と【黒鉄】となりまス。
追加キャラは【0名】ですので追加キャラはなしでス。
一応貴族であられた葛サンはどう感じてるんでしょうかネ
リクエスト者は【鳩垣守眞】サンでス」

a round‐table talk

  • 36現代と過去の都市

    ョル「その時代の基本情報は手に入っても実際に目のあたりにすると驚くのではないかとのことでス。
    どうゾ」

    葛「確かに御呼ばれがある度に時代の流れに驚くな!」

    黒鉄「生前の都とはだいぶ違いますもんね!」

    葛「現世も人がいない場所は似たようなものだが、都というわけではない場所でも人がたくさんおるから驚きだの」

    黒鉄「都から離れると似たような家と田んぼがぽつぽつ……というのがよく見た風景なんですけどねぇ。
    今はどこもかしこも都のようです」

    葛「人がたくさん集中しているとも言えるかな、それに人口もたくさんいるのだろう?
    町一つで私達が住んでいた都の人口を超えると聞いたぞ」

    黒鉄「今はとっても栄えているのですね!
    私が御呼ばれされたときも高い建造物がたくさんでした」

    葛「昔の都と大きく違う点は横ではなく縦に長いという点じゃの、都の建物は縦に長いのなぞそうなかったが今は逆に横に長い方がないのじゃ」

    黒鉄「住んでる方々も違うのですよね?
    貴族の方々や皇族が住んでいると思っていたのですが、どうやら違うみたいで」

    葛「一般の身分の物が住んでおるようじゃの。
    個々の家々というのはそれほど広くないようじゃ。
    下手をすると昔の一家族が住む家よりも小さい家に住んでいる」

    黒鉄「そこは不思議ですよねぇ。
    土地がないのかと思いきや、別に今も山々や自然はたくさんあるのですから、もっと広いところに住めると思うんですが」

    葛「あぱーとやまんしょんとやらもたくさん建っておるが、あれは囚人用にしては広いとか使用人の部屋をまとめたものかと思ったがあれで一家族用と聞いて大層驚いたぐらいじゃ」

    黒鉄「我が主のお屋敷も他の方々の屋敷に比べるとそこまで広くはありませんでしたが、それでも我が主の主部屋一つが一家族分という場所もありますからねぇ」

    葛「現代の子らは狭く感じないのかのぅ。
    衣服はこざっぱりとしておるから、ぶつかったりしないのだと思うが」

    黒鉄「でも道はそこまで変化は……場所によってはもっと広い道がありますね」

    葛「ああ、確かに道は広いの。車がたくさん通っていて面白い。
    牛車何台分あるんじゃろな」

    黒鉄「広いところですと……四……いや六台分ぐらいはあるんじゃないでしょうか」

    葛「その辺は広いんじゃな。
    しかしどうも最近の都の雅さは色々欠けておるように思うのじゃ」

    黒鉄「そうですねぇ……綺麗なところもあるんですけど、何か冷たいというか……汚れてるというか……清涼感が足りない気がします」

    葛「うむ。
    人もたくさんおるしな。
    遥か昔はそんなに人もいなかったが、都では人が多くて息が詰まりそうじゃ」

    黒鉄「夜の寂しさや恐ろしさは今はないようですが、夜も明るいのは慣れないですね」

    葛「皆一様に疲れた顔をしておるからなぁ。
    夜は寝るものだというのに、日が変わっても起きている場所が多すぎるのじゃ」

    黒鉄「そんなにお仕事って大変なのでしょうか。
    技術が進んだ分起きていなければならない時間が増えたというのは悲しいものですね」

    葛「夜の街に紛れてみたことはあるが、あそこはあそこで恐ろしい世界じゃ。
    都とはまた違った怖さがある」

    黒鉄「我が主は大丈夫だったのでしょうか……?」

    葛「ふっふっふ!心配するでない、黒鉄よ。
    私がその程度のことで身を危険になどするものか。
    皆の者にとっては危険かもしれないが、私にとっては吹けば飛ぶほどの脅威よ!」

    黒鉄「さすが我が主です!!」

    葛「しかし……あのような場所に未だ呼び出される者達が不憫でならぬしそれに……」

    黒鉄「それに?」

    葛「帰ってこぬ者達はあの場で苦しい目にあってないといいと思うのじゃ」

    黒鉄「都にいたときとはまた別の意味で息が詰まりそうですからね……」

    葛「死なぬ体が仇なして辛い目にあっていないといいけどの」

    黒鉄「現世の夜の気持ち悪さは……皆嫌がってますしね」

    葛「たまに観光に行くぐらいならいいのじゃ、黒鉄と一緒に行けたらいいのになぁ」

    黒鉄「私も我が主にお供したいと常々思っております!」

    葛「それが叶わぬ身というのも悲しいものだの。
    現世の都は恐ろしいがあれはあれで楽しいからの」

    黒鉄「そうですね、美味しいものたくさんありますからねぇ」

    葛「ああ、また皆に土産を持っていってやりたい」

    黒鉄「皆さん喜びますよ」

    葛「そうじゃの、今度は何にしようか」