椿さんに質問です。

カワタレドキの儀式で青志に再び会えて短い会話もできましたが今後もまた青志に会いたいと思いますか？

椿：う……これまた容易ならない質問がきたわね

ョル：皆さん色々知っておられる分やっぱり気になるんですヨ、特に青志サンは現代で椿サンと深く関係がありましたかラ

椿：深く関係……現代で一番包丁さんと関りがあるのって神社関係者じゃ……？

ョル：それはそれ、これはこれですヨ。それを言ってしまうと菖蒲サンが一番よく関わる人物になってしまいまス

椿：そうだけど……そうだけどさー……

ョル：椿サンもカワタレドキの儀式で青志サンとお会いしたとき少し嬉しそうでしたし、またお会いしたいのでハ？

椿：うーん……正直なところを言うとね…………会いたくない

ョル：そうなんですカ？それは何故？

椿：青志は……うん、普通に生きていってほしいのよ。普通に大人になって普通に働いて、家庭を持って、普通に寿命で死ぬ……そうあってほしいのよ

ョル：普通、ですカ

椿：うん。でも私と会ってしまうと【こちら側】との縁が深く結ばれてしまう……まぁもう既に深く結ばれてるけれど、まだ引き返せる段階だと思うから……

ョル：確かに椿サンとあまり何回もお会いすると普通の人生は歩めなくなりそうですねェ

椿：でしょ？一回目の縁で二回目の縁が結ばれてしまったようなものだし、これ以上回を重ねたら……

ョル：難しい問題ですねェ。ボクなんかは別に【こちら側】へに引き込んでしまってもいいと思ったりする性質なのデ

椿：ョルは元からそういうもの、だからじゃない？私は人だったから、人のまま生きるということに憧れがあったりするし

ョル：あー、そういう違いはあるかもしれませんネ

椿：それに青志は……危険な役割を持ってると……思うから

ョル：危険な役割？あー……アレ、ですねェ。難儀な役割デ。

椿：それもあって会いたくない、かな

ョル：……では、そういうの全て抜きにした場合、青志サンにまたお会いしたいと思いますカ？

椿：そういうの抜きってどういうのよ

ョル：そのまんまの意味ですヨー。そういう煩わしいの全てなかったとして、椿サンはまた青志サンに会いたいですカ？

椿：………………

椿：…………会いたい、かな

ョル：……会いたいんですねェ

椿：うん……会いたいよ、また会いたい

ョル：……世の中ままなりませんネ

椿：そうね……こんな簡単なこともままならない、わね