「妖華子譚」粗筋
主人公「宝院 彪世(ほういん あやせ)」は長い間実家に帰ることも、実家のある市に近づくことも禁じられていた。
しかし高校一年生の夏休み、突然「シキタリ」があるから同市にある「怪院家」に行け、と言われる。
本来ならば一年以上怪院の家にいなければならないのだが高校に入ったばかりということで
夏休みの一ヶ月だけの滞在を許可されることになった。
久し振りに会う怪院家の華世と妖世の二人に少しどきどきしながら「怪院家」へと向かう彪世。
彪世がまだ「シキタリ」も何もかもを知らないまま、この物語ははじまる。
この物語は物語で話はもちろん進む。
けれどこの物語には寄り道が多い。
その寄り道は本来交差しない物語と物語をくっつける役割のもの。
それこそがこの物語の役割。
しかしこの物語にだって話はある。
それら二つを合わせて
この物語を「妖華子譚」と呼ぶ。